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【代表メッセージ】年頭によせて
あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のお引立てを賜わり、厚くお礼申し上げます。
昨年は平和や人権、安定した気候が当たり前に享受できるものではないことを痛感した1年でした。
いずれもサステナビリティに関連するテーマではありますが、当社の事業領域である気候変動については被害が年々激しくなっており、命の危険を感じるような異常気象が世界中のどこでもいつでも起こりうる、不安定な暮らしを強いられるようになりました。
社会全体でカーボンニュートラル(CN)を実現することは当然のことであり、そのタイミングが早ければ早い分だけ被害が小さくなります。したがって企業はCNを達成するまでのスピードをステークホルダーから評価される時代になったわけです。弊社でも、昨年はLCA算定支援、Scope1,2,3算定支援、TCFD開示支援、CDP開示支援など、CNに関連する業務を多くご発注いただきました。
CNへの取り組みレベルにも少しずつ変化が見られます。これまでは組織体制を構築し、現状把握をし、長期目標設定すれば許容されていましたが、これからは具体的な成果が求められるフェーズに差し掛かっています。もはや検討段階ではなく実行段階です。省エネ・創エネ・効率化の設備投資を強化し、具体的にCO2排出量の削減を実現しなければ、やがて選別のふるいから落ちていくことになります。
また、近年CNをテーマにした講演依頼も増えており、昨年は全国各地におうかがいして講演させていただきました。そこで中小企業から大企業まで規模にかかわらずCN人材育成が重要な課題となっていることを肌で感じました。
この需要に応えるべく、いつでも専門性の高いCN教育を受講できるオンデマンド型の教育プログラムを立ち上げました。現在はまだコンテンツが少ないのですが、今年はこの領域に注力して、多くの方にCNをはじめとする環境・サステナビリティの専門性を高めていただく機会を提供してまいります。
さらにカーボンニュートラルサポート・Nagoyaオフィス(弊社と一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)の共同事業)主催のセミナー兼交流会「金山塾」を2022年11月に開催し、地域に根差したコミュニティづくりにも着手しました。多くの方にご協力を賜りながらではございますが、このような地道な取り組みを続けることで少しずつサステナビリティを志す人や組織の輪を拡げていきたいと思います。
皆様の今年一年のご多幸をお祈りします。本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
株式会社フルハシ環境総合研究所
代表取締役所長 浅井豊司