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CSR/SDGs推進 2020/10/20

SDGs検定 合格のポイント

はじめに:SDGs検定とは
SDGs検定は、(一社)SDGs推進士業協会主催の検定であり、SDGs の基本的な理解や幅広い知識の習得を目指しています。2019年に第1回が開催され、来月11月15日(日)に第3回がWEBで開催されます。
検定という名称から易しい印象を受けるかもしれませんが、SDGs検定の合格率は24%(第1回)、22%(第2回)であり、過去問も公開されていないため、比較的難易度が高いです。
筆者は2020年2月(第2回)に初受験し、結果は合格でしたが冷や汗をかいた場面もありました。今回は受験を予定されている皆さまに合格のポイントと、この検定を通して得られたことをお伝えします。ぜひ日々の学習や試験当日にお役立てください。

合格のポイント1:参考図書をすべて読む

SDGs検定は過去問が公開されていませんが、参考図書が4冊あります。いずれもSDGsに関わる方にはぜひ一読いただきたい図書です。

1:『60分でわかる! SDGs 超入門』(バウンド 著、技術評論社 出版)
⇒全体像がわかるので最初に読むとよいでしょう。

2:『SDGsビジネス戦略 企業と社会が共発展を遂げるための指南書』
(ピーターD.ピーダーセン、竹林征雄 著 日刊工業新聞社 出版)
⇒主に企業の担当者向けです。ツールのテンプレートをダウンロードすることができます。

3:『SDGsの基礎 SDGsに取り組む全ての方に向けた必読書』(株式会社宣伝会議 出版)
⇒SDGsの基礎を学ぶことができる入門書です。1の次に読むのがよいでしょう。特にパートナーシップのパートが充実しています。

4:『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』(落合陽一 著 SBクリエイティブ 出版)
⇒テクノロージーや地政学、データからSDGsを読み解き、2030年を予想しています。SDGsにつながる思想についての解説も興味深いです。

筆者は受験前に「すべての参考図書を読む必要があるのだろうか?」と思っていましたが、少なくとも第2回ではすべての参考図書から出題されていました。

合格のポイント2:参考資料が重要!すみずみまで覚えるつもりで

参考図書のほかに参考資料も2点あります。この参考資料を通して、SDGsの考え方を再確認し、世界の現状を数値で把握することができます。実際にこの参考資料からの出題が多く感じられました。参考資料の内容の理解はもちろんのこと、可能な限り数字を覚えましょう。数字が問われる箇所が少なからずあり、筆者は「1億だったか10億だったか?・・・」と冷や汗をかきました。

参考資料①:我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ
参考資料②:17の目標ごとの「事実と数字(Facts and Figures)」

参考資料はいずれも国連連合広報センターのホームページで公開されています。

合格のポイント3:「選択肢は長文」と覚悟する
SDGs検定の最大の特徴として、選択肢のボリュームの大きさが挙げられます。設問によっては選択肢の一つが数行にわたることもあり、解読に時間を要します。また、「正解の選択肢はいくつか?」といった設問も複数ありました。
試験時間は90分、問題は50問ですので、1問あたり2分程度で解いていかねばなりません。スピード感をもって取り組みましょう。

おわりに
以上から、合格は狭き門に感じられたかもしれません。しかしながら70点以上とれば必ず合格できます。検定に合格すると、合格者が使用できるロゴが送られてきます。
SDGs検定に向けての学習は、合否の結果だけではなく、SDGsへの理解をより深め、企業や個人にできることについてのアイデアを想起してくれることでしょう。皆さまのご健闘をお祈りしています。(申込締切は11月1日です。)

Writer:研究員 城山裕美