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SDGsを導入するヒント「SDGsマッピング」 ~満足度100%のワークショップ研修~
SDGsは、難しい?
「SDGsは内容が多岐にわたるのでよくわからない」というお悩みを聞くことが多くなりました。
実は、17のゴールすべてについて背景から現在の課題に至るまで詳しく把握している人はほとんどいません。弊社は環境の専門機関ですが、そんな弊社ですらSDGsの環境関連分野(6・水問題、7・エネルギー問題、9・イノベーション、11・まちづくり、12・生産と消費、13・気候変動、14・海域生態系、15・陸域生態系など)すべて網羅的に高い専門性を持っているわけではありません。
つまり、悩んでいる方のおっしゃるとおりなのです。しかし、そこで諦めてはいけません。
では企業はどのようにSDGsを導入していけばよいのか。
2019年7月10日、新宿区で開催されたSDGs基礎講座「SDGsの基礎を学ぶ ~企業がSDGsを導入するために~」にて、フルハシ環境総合研究所・浅井豊司が講師を務めました(*注)。
本稿ではその様子を紹介したいと思います。
「SDGsの基礎を学ぶ」
今回のセミナーは、これからSDGsを導入する企業様を対象に実施したものです。前半で「SDGsとは何か」について講義し、後半はSDGs実践企業の事例研究やワークショップを行いました。今回実施したのは、「サプライチェーンにおけるSDGsマッピング」というワークショップです。
順を追って説明します。まず、サプライチェーンについて。
企業の活動は、もはや自社を最適化するだけでは不十分だと認識されています。原材料の採取から製造、製品の運搬、使用、廃棄に至るまでの「製品ライフサイクル全体」を最適化しなければ、社会課題を解決したとは言えないためです。
例えば、ある企業が環境負荷を仮にゼロにできたとしても、サプライヤーが大規模に環境負荷を発生させていれば、その企業の環境対策は不十分であるとみなされるのです。
このような観点から、ワークショップではまずサプライチェーンを含めたライフサイクル全体をフローに落とし込みます。そこにフローの各段階でSDGsのどのゴールと関連しているのか、17のアイコンのシールを貼って可視化します。
この作業によって、SDGsを導入するための足掛かりとなる全体像が出来上がります。これは、次のステップである自社が取り組むべきSDGsの課題を絞り込んでいく作業に役立ちます。
今回のセミナー、アンケートでは満足度なんと100%!
参加者の皆様からは、「SDGsを体系的に学ぶことができた」「SDGsと事業活動との結びつきがわかった」「基礎からその後にどう続けていくかまでを網羅して学べた」などのコメントをいただきました。
とはいえ、このプログラムはあくまでスタート地点に立つところまでのガイド。大事なのは、実践であることは言うまでもありません。
弊社ではSDGs研修を座学やワークショップで提供しています。
ワークショップは現在4種類のプログラムを揃えており、多数のご用命をいただいています。
8月には名古屋、9月には新宿にてSDGs研修を開催する予定ですので、ぜひご来場ください。
【8月7日開催SDGsセミナー】「ロゴ」をつけるだけじゃない SDGsを導入するためのヒントhttps://www.fuluhashi.jp/seminar/p332/
(*注)新宿エコギャラリー主催「SDGsの基礎を学ぶ ~企業がSDGsを導入するために~」
https://www.shinjuku-ecocenter.jp/event/1242/
Writer 代表取締役所長 浅井豊司