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環境人材育成 2019/04/25

マトリックス化して考える社員向け環境教育

どうする?!「環境月間」

毎年6月の「環境月間」。新入社員教育も一息つき、社内向けの環境教育を実施するには良いタイミングです。6月に実施するためには、そろそろ企画を始めなくては…。さぁ今年は何をしましょうか?
外部講師を招いてセミナーを企画する?eラーニングのシステムを導入する??社員やその家族を植樹や森の整備活動へ連れて行く???
環境教育のご担当者は、「いったい何をすればいいの?!」と迷っていらっしゃるかもしれません。

手法をマトリックス化する

環境に配慮した事業活動、持続可能な経営を行うことは、企業にとってもはや「当たり前」になっています。持続可能な企業経営を実現するには、社員みんなが持続可能性や環境配慮を重視する価値観を共有することが必要。
そこで、多くの企業が、業務に必要な環境の知識を身につけるだけでなく、エコマインドを醸成することを目的とした社員向け環境教育を実施しています。
しかし、冒頭に書いたように、環境教育・啓発の手法には様々なものがあります。
そこで、フルハシ環境総合研究所では、これら多種多様な環境教育・啓発の手法をマトリックス化して整理しています。

マトリックスのタテ軸は、「全員参加型」か「リーダー育成型」か。
「全員参加型」は組織全体の底上げを目的とする場合、「リーダー育成型」は経営層に環境取り組みの理解を得たい場合や、環境リーダーとなる精鋭部隊を育成したい場合に効果的です。
そして、ヨコ軸は「インプット型」か「アウトプット型」か。「インプット型」は、知識の習得、「アウトプット型」は自ら環境行動を起こすことのできる人材を育成するのに適しています。このマトリックスに環境教育手法をマッピングしたのが下記の図です。
ここではさらに、「体験・イベント系(緑)」「資格系(青)」「ツール系(水色)」「社内取り組み(オレンジ)」と、色を変えて分類しています。

例えば、先ほど挙げた例のうちeラーニングは全員参加×インプット型の代表例です。業務上欠かせない環境関連の法令、自社の共通認識として知っておいてほしい環境知識など、組織全体の知識レベルの底上げに効果的なコンテンツといえます。

一方、フルハシ環境総研が得意とするワークショップは、リーダー育成×アウトプット型のコンテンツです。一般的に、講師が受講生に向かって話すセミナー(座学)に対して、ワークショップは、「参加型・体験型」の学習の場です。能動的に参加することでより記憶にのこり、学んだ内容が行動(アウトプット)につながりやすいという効果があります。

マトリックスをバランスよく実施する

重要なことですが、このマトリックスでは、「どこの方法が実施効果が高い」ということはありません。マトリックスの四面をバランスよく実施していくことで、組織全体をレベルアップすることができます。
まずは、自社の現状と教育の方針・方向性を確認し、現状どの点が弱いのか、今後どうやってレベルアップしていくのか(全体の底上げか、リーダー層による引き上げか)を考え、実施すべき内容を選定しましょう。

毎年の環境教育をお考えの際には、教育の「目的」を意識して企画してみてください!

フルハシ環境総合研究所では、上記でご紹介したものをはじめ、社員向け環境教育、主催セミナー、環境学習プログラム、啓発ツールの制作などコンテンツやサービスをご提供しております。
ご興味をお持ちの方は、事業紹介ページでご確認いただけます。

▷フルハシ環境総合研究所の環境人材育成事業

 

どうぞご参考ください!

Writer 研究員 土屋直美